【目次】
Chapter1 遠視の本質―屈折異常にとどまらない“調節の慢性負荷”である―
Chapter2 遠視が関与しうる全身症状と社会的影響―集中力低下・自律神経症状・“原因不明”症候群―
Chapter3 遠視を疑う力―初診時にここまでわかる―
Chapter4 屈折検査の再考―遠視を見抜く検査とは何か―
Chapter5 遠視矯正の原理―なぜ最初はつらいのか―
Chapter6 遠視診療の実践―遠視眼をいかに疑い,検出し,矯正へ導くか―
Chapter7 眼鏡かコンタクトレンズか―矯正手段の戦略的選択―
Chapter8 遠視診療のCase study
Chapter9 調節機能解析装置が教えてくれたこと
Chapter10 眼科医・視能訓練士へのメッセージ
【記事】
眼精疲労治療の基本は遠視矯正にあり!「遠視=完全矯正」では不十分!!
「視力は良いのに眼が疲れる」
「夕方になると頭痛がする」
「パソコン作業が続けられない」
「ドライアイ治療を続けても改善しない」
このような患者の訴えを、単なる眼精疲労や不定愁訴として終わらせていないでしょうか。
遠視は「遠くが見える眼」と理解されることが多く、裸眼視力が良好であるために、患者自身にも医療者にも問題として認識されにくい屈折異常です。しかし遠視眼では、遠方視においても明視を維持するために調節を必要とし、日常生活のなかで毛様体筋に慢性的な負荷がかかっています。
本書では、遠視を単なる屈折異常ではなく、「調節の慢性負荷」という視点から捉え直します。遠視眼でなぜ眼精疲労、頭痛、肩こり、集中力低下など多彩な症状が生じ得るのかを、遠点・虚空間・調節力という概念から整理し、臨床で患者を診るための新しい視点を提示します。
眼精疲労診療に携わる眼科医、視能訓練士に、新たな診療の視点を提供する1冊です。