【目次】
在宅・施設で皮膚疾患が発生した時の問題と対処
服部 尚子
在宅で皮膚疾患に遭遇した時の対応は,患者の介護環境で変わってくる.患者の疾患のみではなく,総合的に判断して治療計画を立てる必要がある.
高齢者の皮膚の特徴から考えるスキンケア 野村 有子
介護現場で高齢者にスキンケアを行うためには,2つの原則がある.①やってもらう人が,気持ちよいと感じるように行う,②時間と心の余裕を持って行う.
在宅医療における褥瘡診療の留意点 木下 幹雄
簡便なツールでのリスク評価と,多職種連携やSNSを活用した環境調整により,在宅で安全・効果的な褥瘡予防と治療を実践し,再発を防止することが肝要である.
IADをどう考える? 入澤 亮吉
看護師が頻用するIADという概念が生まれた背景とその意義について概説するとともに,運用するにあたっての注意点を皮膚科医として提言する.
在宅高齢者にみられる真菌症―特に爪白癬をどうするか― 丸山 隆児
在宅高齢者の皮膚真菌症はQOL低下や二次感染を招く.ポリファーマシーなどを考慮した現実的な治療目標の設定と,多職種連携によるフットケアや環境整備が不可欠である.
疥 癬―発症したらどうする?― 牧上久仁子
疥癬を診断した際に,患者や家族,看護・介護に関わる人達から質問されがちなこと,疥癬の効率的な感染制御のために指導したほうがよいことを解説する.
放置してはいけない「皮膚色の変化」―こんな時どうしよう― 岩澤うつぎ
介護現場で患者さんの皮膚が赤くなっていたらどうしますか?色は誰もがわかる変化なのでその変化を見逃さず多職種で共有してトラブルを乗り切りましょう.
蜂窩織炎/帯状疱疹―老健での所定疾患施設療養費に関連して― 四谷 淳子
所定疾患施設療養費を手がかりに,老健における皮膚感染症対応を多職種の気づきと臨床的意味づけから捉え,入院回避と生活の質の維持につなげる.
足のケア―爪切り難民をどうするか― 池永 惠子
在宅や介護施設においてフットケアは,気づきからはじまる.誰が気づき,誰へ伝え,どうつなぐか.医療だけでは爪切り難民は救えない.
スキン‒テア
安部 正敏
スキン‒テアは,高齢者の脆弱な皮膚において軽微な外力により生ずる裂傷を指す用語である.海外では医療者の虐待の結果と誤認された経緯があり介護現場で重要な概念である.