前頭連合野と作業療法 脳科学の知識を臨床につなげる
【目次】
第1章 前頭連合野の構造と機能(竹田里江・船橋新太郎)
第2章 前頭連合野と疾患(竹田里江)
第3章 前頭連合野の機能を意識した作業療法の考え方(竹田里江)
第4章 前頭連合野と作業療法の実践(竹田里江)
第5章 前頭連合野に関する評価(竹田里江)
解説 前頭連合野の主要な機能の理解を深めるために(船橋新太郎)
【記事】
前頭連合野──それは「脳の司令塔」
その働きを理解することは、作業療法士の関わりに「論理的思考」と「臨床的洞察」をもたらし、作業療法が人に変化をもたらす理由を明らかにする。
作業療法の領域は、身体・精神・小児・老年期など多岐にわたり、実践内容もさまざまです。では、作業療法が対象者の変化を導く理由は何か。――このような自他からの問いに対し、本書は脳科学の視点から一つの答えを提示しています。
それは、『作業療法の関わりには、脳の司令塔といわれている「前頭連合野が働きやすい環境」を整えるたくさんの技が詰まっている』(「はじめに」より)という点にあるということです。
本書ではこれを明らかにするため、基礎知識である前頭連合野の「構造と機能」「疾患との関連」と、実践面である「前頭連合野の機能を意識した作業療法の考え方」「実践」「評価」を詳述し、かつ両者を有機的に結びつける相互参照のページを丁寧に配置し、クロスして読むことで総合的かつ立体的な理解を得ることができる構成となっています。また最後の「解説」によって、前頭連合野の主要な機能の理解をより深めることができます。
本書は、作業療法の本質を「前頭連合野」という脳科学の視点から紐解くことで、その有効性と奥深さを明らかにするとともに、作業療法の関わりの背景を客観的視点から説明することを可能にする優れた一冊です。
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