【目次】
1章 序論―ヒューマニズムとしての精神医学
2章 精神症候学
3章 脳局在症候
4章 精神疾患の分類
5章 検査
6章 神経発達症
7章 統合失調症とカタトニア
8章 気分症
9章 不安・恐怖関連症と強迫症
10章 ストレス特異的関連症
11章 解離症
12章 食行動症・摂食症と排泄症
13章 身体的苦痛症・身体的体験症
14章 物質使用症・嗜癖行動症
15章 衝動制御症と秩序破壊的・非社会的行動症
16章 パーソナリティ症、パラフィリア症、作為症と詐病
17章 認知症と他の神経認知障害
18章 症状性を含む器質性精神疾患
19章 睡眠・覚醒障害
20章 てんかん
21章 治療
22章 法律と制度
【記事】
「精神医学は難しい」――初学者の多くが抱くこの実感は、精神医学が「科学的な合理性」と「人間への深い共感」の両方を同時に求める学問だからに他なりません。
本書は、2027年から国内適用が予定される国際疾病分類第11版(ICD-11)に対応した最新の教科書であるとともに、この「精神医学の難しさ」に正面から向き合った一冊です。看護師、心理職、リハビリテーション専門職、福祉・介護職など、チーム医療を支えるすべてのメディカルスタッフや初学者に向けて、最新の「精神・行動・神経発達の疾患」を体系的に解説。確かな科学的知識はもちろん、患者さんへの「共感」を育む視点を重視しました。
執筆陣は、臨床と教育の第一線で豊富な経験を持ち、「患者を診ずして書かれた部分は一つもない」という言葉通り、現場のリアリティに即した実践的な記述が随所に盛り込まれています。「患者は師」という理念のもと、これから現場に立つ皆様が、患者さんの良き理解者として、そしてチーム医療の要として成長するための「確かな道しるべ」となる一冊です。