シリーズ生命倫理学 新装版 第5巻 安楽死・尊厳死
シリーズ生命倫理学編集委員会・編・甲斐克則・谷田憲俊・責任編
【目次】
第1章 安楽死・尊厳死をめぐる生命倫理の問題状況
第2章哲学的観点からみた安楽死
第3章 安楽死・尊厳死とキリスト教――その歴史と基本思想
第4章 仏教からみた安楽死・尊厳死
第5章 我が国における尊厳死運動――日本尊厳死協会の立場から
第6章 日本における積極的安楽死
第7章 日本における人工延命措置の差控え・中止
第8章 医療現場からみた人工延命措置の差控え・中止
第9章 医師による自殺幇助(医師介助自殺)
第10章 アメリカにおける尊厳死
第11章 欧州(イギリス・ドイツ・フランス)における安楽死・尊厳死
第12章 オランダにおける安楽死・尊厳死
第13章 延命治療の中止に関する韓国大法院判決について
第14章 中国における安楽死の動向
【記事】
好評を博した『シリーズ生命倫理学』が手に取りやすい装丁にて復活!
安楽死論の要である「個人の自由の尊重」と「安楽死合法化が社会にもたらす望ましくない影響」について考察。またキリスト教の視点から、関係性に重点を置いた安楽死に対する考察、ホスピス活動を仏教のあゆみと捉える視点からの論考など、安楽死・尊厳死をめぐる課題を総説的に示す。さらに、欧米・近隣国の安楽死・尊厳死や、日本の尊厳死容認運動と終末期の延命措置中止に関する法律案の紹介、安楽死は処罰されるべきかの議論を、安楽死事例判決を読み解きながら考察する。 また安楽死・尊厳死を考えるうえで大切な視点として、患者や患者を支える家族に対する適正な生命倫理、医療倫理を踏まえた対応を医療界に向けて提示する。日本生命倫理学会の問題状況を医療の現場から描くとともに、「救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)」を詳述して「人工延命治療の差控えと中止の過剰なまでの区別による弊害」から生じる机上の空論からの脱却を示唆。