【記事】
運動やスポーツにおける技能の発揮には、次に起こる状況を見越して行動する「予測能力」が欠かせません。予測は、競技スポーツに限らず日常の運動制御にも関与し、人間の行動を支える基本的なメカニズムといえます。こうした予測の仕組みは、認知科学、脳科学、心理学、神経生理学、バイオメカニクス、運動学習などの伝統的領域に加え、シミュレーション学習やVR、eスポーツといった新興分野とも深く関わる、きわめて学際的な研究テーマです。
本書『運動技能につながる予測スキル』は、予測能力・スキルを多面的に捉え、運動制御や技能獲得との関連を最新の知見から探る論文集です。各分野の専門研究者が、予測の神経メカニズム、行動特性、応用的展開などを論じ、今後の研究の方向性を提示しています。
本書が、予測研究の深化と学際的連携の促進、そして競技現場やリハビリテーションなどへの応用的発展に資することを期待しています。