【記事】
皮膚科疾患に対する光線療法は、臨床現場における重要な治療選択肢の一つです。外用療法のみでは効果が不十分な症例や、全身薬の使用を避けたい症例、さらには新規薬剤との併用療法としても有用であり、疾患の重症度や患者背景に応じて柔軟に適用できる点が光線療法の特色です。ナローバンドUVBやエキシマライトに加えて、近年はLEDを用いた新しい光源も開発されており、光線療法は今後も効率的かつ持続可能な治療法として進化が期待されています。光線療法は適切なプロトコルに基づいて施行すれば、安全性と有効性を両立し、患者のQOL向上に寄与します。
本書『皮膚疾患の光線療法・どうする?』は、名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学(名古屋市立大学病院皮膚科)の知見と豊富な臨床経験をもとに、主要な皮膚疾患に対する光線療法の適応と具体的プロトコルを提示しています。乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、菌状息肉症など臨床で頻繁に遭遇し治療に難渋する疾患について、実践的な情報がまとまっており、明日からの診療に生かせる実用的な手引きです。