【記事】
本書は、発達障害のある大学生が自身の特性を理解し、大学生活をより良く送るための支援プログラムを紹介した実践的マニュアルである。ピア・サポートを中心に据えた計11回のグループワークを通じて、対人関係やコミュニケーション、就労準備といった日常的な課題に取り組む構成となっている。学生同士の交流によって自己理解を深め、支援を求めやすくする行動変容を促すことを目的としている。支援者が現場で柔軟に活用できるよう各回のプログラムの進め方をわかりやすく解説。家族プログラム用の資料も付録として収録されており、幅広い支援に活用できる。ワークブック(別売)と併せ、多くの医療機関・支援機関の方々に活用していただきたい一冊。