【記事】
インターネットでの口コミサイトで、一方的な誹謗中傷、虚偽のコメントに悩む施設が多い。近年は訴訟にまで発展しているケースも増えている。このような悪質な書き込みをされた医療機関も多く、口コミサイト管理者に内容の修正あるいは削除を求めても「単なる患者の感想」として、まともには対応されない。実際には、事実誤認、悪意ある虚偽の書き込みも多く、それが医療者を苦しめている。保険医協会に所属していた著者は、業務の一環としてこのような悪質口コミ被害に苦しむ医療者の相談を受け、これまで数多くのケースに対応してきた。“なにわのトラブルバスター”としても著名な著者は多くの経験から、投稿者自身と口コミ内容をよく見据えてサイトのガイドライン等と照会して反証をまとめ、投稿者あるいはサイト管理者に冷静に訴えることで、結果を得てきた。本書はこのような悪質口コミにどう対応し、どうアプローチし、どう働きかけるとよいかという著者の対応実例集をまとめたものである。