【記事】
死因究明の現場を支える、必携の一冊!
死体検案や法医解剖の現場に携わる方々に向けて,判断や記録に必要な知識をわかりやすく解説しています.初版の刊行から20年以上にわたり,臨床医,法医学者,検案医,警察・司法関係者,そして法医学を学ぶ医学生など,幅広い読者に支持されてきました.
改訂第4版では,近年の法制度の改正や社会的な変化をふまえて,死因究明等推進法の施行や高齢者の検案例の増加,災害時の検視・検案,死後CTや薬毒物中毒の現状など,現場で求められる課題に対応できるよう,記述をアップデートしています.
基本的な構成や実務に根ざした視点は第3版を引き継ぎながらも,項目の整理や表現の見直しを行い,必要な情報をすぐに探しやすいよう工夫しています.
内容は,死体検案,法医解剖,死因の判定,死体の変化,書類の作成,個人識別など多岐にわたります.特に,「死体検案書の記載」「大規模災害時の検案」や,「小児・中毒死・焼死・感電死」など判断が難しいケースにも焦点を当てています.また,簡易検査法や生活反応の見分け方など,実際の現場ですぐに役立つ知識も数多く盛り込んでいます.