改訂第2版 がん疼痛患者に対する脊髄くも膜下鎮痛法
【目次】
1 脊髄くも膜下鎮痛法の概要
2 痛み刺激の伝搬経路
3 脊髄幹麻酔による鎮痛の仕組み
4 脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔
5 脊髄くも膜下鎮痛の適応
6 脊髄くも膜下鎮痛の選択
7 脊髄くも膜下鎮痛の標的
8 脊髄くも膜下鎮痛の準備
9 脊髄くも膜下鎮痛の導入:施術手順
10 脊髄くも膜下鎮痛における薬液調節
11 脊髄くも膜下鎮痛における施術合併症と対策
12 脊髄くも膜下鎮痛における薬物副作用と対策
13 脊髄くも膜下鎮痛の確認
14 脊髄くも膜下鎮痛の管理
【記事】
『がん疼痛患者に対する脊髄くも膜下鎮痛法』は2022 年に真興交易(株)医書出版部より発行され、出版社廃業に伴い初版廃版を経て改訂されました。
近年、がん患者の増加に伴い緩和ケアの重要性が増し、神経ブロックの推進が国の施策にも組み込まれています。脊髄くも膜下麻酔は、即効性と確実性、そして調節性を兼ね備え、がんによる難治性疼痛管理に有効な手段です。
著者は30年にわたり局所麻酔に携わる麻酔科医として、多くのがん患者に脊髄くも膜下鎮痛法を実施。その豊富な臨床経験から得られた実践的なノウハウが本書には凝縮されています。
改訂版では、オピオイド退薬症候や最新の携帯型精密輸注ポンプの情報が追加され、治療計画の詳細化と安全性・確実性が向上しました。本書は、難治性がん疼痛に苦しむ患者を救うための、脊髄くも膜下鎮痛法普及のテキストとなることを目指しています。