【目次】
特集 新時代の臨床糖尿病学(上)
―診断と治療の進歩―
I 総論
1.糖尿病の疾患概念および診断基準の変遷
2.糖尿病とその合併症/併存症の有病率と発症率
3.糖尿病患者の死因と死亡時年齢の変遷
II 血糖調節機構とその異常
1.血糖恒常性の維持機構
2.膵島とインスリン分泌
(1) 膵β 細胞の分化増殖機序
1) 膵島細胞の発生・分化機構
2) 膵β 細胞の増殖機構
3) 迷走神経シグナルを介した膵β 細胞増殖制御
4) MYCL を介した膵β 細胞増殖制御
(2) 膵β 細胞の容量減少・機能不全・不活化機序
1) 糖脂肪毒性による膵β 細胞機能不全,膵β 細胞量減少機序
2) 膵β 細胞機能不全と慢性炎症,小胞体ストレス,
オートファジー
3) 膵β 細胞機能不全と脱分化
(3) インスリン生合成と分泌機構
1) インスリン生合成過程とその異常
2) 栄養素,インクレチン,神経系による
インスリン分泌制御とその異常
3) 2 相性インスリン開口放出の分子機構
3.インスリン作用とインスリン抵抗性
(1) インスリン作用の分子機構
(2) 肝臓とインスリン作用,インスリン抵抗性
(3) ヘパトカインとその作用
(4) 骨格筋とインスリン作用,インスリン抵抗性
(5) マイオカインとその作用
(6) M2 マクロファージの脂肪組織と骨格筋における作用
(7) アディポサイトカインとその作用
(8) 白色,ベージュ,褐色脂肪細胞の分化制御とその役割
(9) 腸管の炎症とインスリン抵抗性
ホルター心電計を含む)
4.グルカゴンとインクレチン
(1) グルカゴン分泌の調節機構とその全身作用
(2) インクレチンの分泌と生体内作用
III 糖尿病の診断・成因・病型分類
1.糖尿病診断の進め方と成因分類
2.1 型糖尿病
(1) 日本における1 型糖尿病の定義と分類
(2) 1 型糖尿病の成因―遺伝要因と環境要因―
(3) Ketosis-prone type 2 diabetes
3.2 型糖尿病
(1) 2 型糖尿病の病態,環境因子
(2) 2 型糖尿病の遺伝因子
4.その他の特定の機序,疾患によるもの
(1) 遺伝子異常による糖尿病
(2) 他の疾患,条件に伴うもの
5.妊娠糖尿病
IV 糖尿病の検査・診断の臨床的意義
1.血糖コントロール指標―HbA1c,GA,1,5-AG―
2.CGM metrics
3.OGTT
4.インスリン分泌能評価指標
5.インスリン抵抗性評価法―クランプ法以外―
6.グルコースクランプ法
7.膵島β 細胞関連自己抗体
8.動脈硬化の診断,評価のための検査
9.腎症の診断,評価のための検査
10.網膜症の診断,評価のための検査
11.神経障害の診断評価のための検査
12.冠動脈病変の診断評価のための非侵襲的検査
13.頭部MRI による動脈硬化性変化の検出法
14.心機能評価のための非侵襲的検査法
15.MASH/MASLD の診断,リスク評価のための検査
V 糖尿病治療目標の根拠となった主な臨床研究
1.UKPDS
2.DCCT/EDIC
3.Kumamoto Study
4.Steno-2 研究
5.ACCORD,ADVANCE,VADT
6.J-DOIT3