【記事】
本教本は,細胞検査に必要な知識をわかりやすく紹介するのみならず,検査現場で蓄積された「匠の技術・ノウハウ」を集積し,継承することを目的として作られました。臨床検査技師を目指す学生から細胞検査士資格取得を目指す臨床検査技師まで,すべての臨床検査技師のための実務教本です。執筆は現場の第一線で活躍中の細胞検査士が中心となって行い,多くの写真や図を用いてわかりやすく解説しました。各領域は「解剖と組織・細胞」「標本作製法」「おもな病変と細胞像」「報告様式」で構成され,ポイントや特徴が的確にまとめられています。
改訂にあたり,多くの臓器や領域における腫瘍分類の改訂に対応しました。呼吸器のWHO分類、泌尿器のパリシステム改訂,唾液腺のミラノシステム,乳腺のヨコハマシステムなど,新しい報告様式にも対応しました。