【記事】
糖尿病治療は日進月歩で新たなエビデンスが続々と発表されていることはご存じのとおりです。しかし、金銭的・学術的・政治的利益相反による「エビデンス商法」や「エビデンス・プライド」などの煽りを受け、医療者が逆にエビデンスに使われてしまっていることが少なくありません。
そこで、批判的な視点で糖尿病治療薬のエビデンスを紐解き、EBMや統計学のピットフォールを知ることでエビデンスを、患者さんに最適な診療を提供するために医療者がエビデンスを使いこなせることを目的としています。
本書は医療従事者向けサイトm3.comで著者が長年糖尿病治療におけるエビデンスの正しい読み方・使い方を解説してきた連載を、アップデートと総括を行ったうえで再録し、糖尿病・代謝領域におけるEBMの正しい理解と実践に役立つように書籍化しました。書籍化に際しては連載時と変わらず、統計学的解説には難解な数式を用いず、比喩やことわざ・成句を多用して読みやすい体裁となっています。