【記事】
認知症やパーキンソン病の治療薬につながる夢の物質「シヌクレイン」とは?
「シヌクレイン」という言葉を聞いたことがありますか?動物や人間の脳から比較的新しく見つかったタンパク質の名前です。医療や病気に特別に詳しい人は別として、一般にはあまり知られていないかもしれません。
シヌクレインは構造が少しずつ違う、アルファ、ベータ、ガンマの3種類が見つかっています。
そのうち最も早く1990年に分離されたのはアルファではなくベータ・シヌクレイン、すなわちPNP-14でした。それに成功したのが日本人の研究者、中谷一泰昭和大学名誉教授のチームです。
いまやベータ・シヌクレインは認知症やパーキンソン病の治療薬につながる可能性を持った夢のタンパク質として注目されています。中谷一泰昭和大学名誉教授の卓越した研究に、医療ジャーナリスト、研究者の視点からスポットライトを当て紹介します。