ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの理論と実践
【目次】
第Ⅰ章 総論:NETを心理療法に生かすために 森 茂起
第Ⅱ章 ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの成人・医療領域における実践 荒川和歌子
野呂浩史
森 茂起
第Ⅲ章 ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの児童精神科領域における実践 大石 聡
コラム これからNETに取り組まれるセラピストの先生方へ 小川香織
第Ⅳ章 虐待を受けた子どもへのナラティブ・エクスポージャー・セラピー 服部隆志
コラム Cure とCare─クラフトマンシップの息づくところ─ 八木淳子
第Ⅴ章 ナラティブ・エクスポージャー・セラピーの児童福祉施設における実践 中村有生
第Ⅵ章 Q&A
【記事】
ナラティブ・エクスポージャー・セラピー(NET)は,PTSDに対する効果的な短期心理療法であり、複雑性PTSDに対しても有力な技法である。際立った特徴は、エクスポージャーの原理を用い、人生史をたどる作業を行うとともに、難民支援現場の必要性から開発された技法であることから、人権を守り回復するという目的が明記されていることである。本書は、日本ではじめてのNETの論集であり、日本にNETを導入した第一人者による最新の理論的解説とQ&A、そして日本のエキスパートによる児童・成人の医療・福祉領域における実践例が詳しく解説されている待望の一冊である。NETの臨床実践をするセラピスト必携。