【記事】
本書は、『メディカルスタッフのための生物学』というタイトルのとおり、医療・看護系の学生が基本的な生物学の知識を効率的に学ぶことができるように配慮した。内容も、ヒトのからだの構造の基本と、それを理解するための、大学・専門学校での教養課程で履修するレベルの基礎知識を記載した。またコラムを随所に配置し、本文に関連する病気などの紹介も多く含めた。
医療・看護系の学生には、医師が診断するというほどではないにしろ、「こういうときは○○すべき」といったことを理解し、それを患者に伝えることができるような人になってほしい。現在、インターネットやスマートフォンの普及によって世の中に情報があふれる中、結局大事なのは、それぞれの人が情報という名の素材をいかにうまく料理するかであり、そしてそれはメディカルスタッフに より強く求められるだろう。そのことをスキルとして身につける上で、ぜひ本書を役立てていただければ幸いである。