【目次】
リハビリテーション領域のビッグデータ解析に用いられるAI・機械学習の動向
宮﨑 裕大ほか
近年リハビリテーション領域においても機械学習が用いられることが増えてきている.本稿では,各アルゴリズムの特徴や注意点,そして先行研究について紹介する.
離島におけるリハビリテーションの現状とDXへの期待 古橋 哲
沖縄県八重山医療圏はその地理的特性,歴史的特性から固有の様々な課題を抱える.離島を拠点とするリハビリテーションの一例として紹介し,これからのDXにかける期待につき展望を述べる.
リハビリテーション医療データと費用対効果分析 池田 登顕
リハビリテーション医療分野において,今後重要となる費用効用分析について解説.
失語症診療におけるリハビリテーション医療DXのトピックス 向野 雅彦
失語症診療におけるDXは,STELAなどのデジタル技術による効率的な評価,自主訓練アプリや遠隔リハビリシステムによる訓練機会の拡大,AIを用いた個別化などを通じ,患者のQOL改善に貢献することが期待される.
深層学習による姿勢推定技術を活用した歩行分析の今 奥山 航平
深層学習を用いた姿勢推定による歩行分析を実施するうえでは,モデルの生成過程を理解し,現状の得手不得手や精度について把握することが求められる.
パーキンソン病におけるリハビリテーション医療DX 大山 彦光
パーキンソン病のリハビリテーションにおいては,遠隔リハビリテーション技術の研究がすでに始まっているが,実用化に向けてはまだ課題も多い.
脳損傷後の視覚評価におけるリハビリテーション医療への応用 大松 聡子ほか
脳損傷後に必要な視覚評価を概説し,特に視野障害と半側空間無視・注意障害に焦点を当てて,現状評価と残存機能を把握する追加の評価について紹介する.
脳画像による脳内ネットワークの評価とリハビリテーション医療への応用 大瀧 亮二
脳画像を用いたネットワーク解析は様々なものが開発されているが,本稿では臨床現場で一般的に撮像されるT1強調画像を用いて解析可能なdisconnectome解析による病態理解と予後予測について紹介する.
リハビリテーション医療×生成AI:可能性と課題の探究 桑江 豊
生成AIは,パーソナライズされたリハビリプログラム,革新的治療法,患者中心のケアなど,リハビリテーション医療の未来を切り拓く可能性を秘めている.
上肢機能と活動量の定量化のトピックス
竹林 崇
脳卒中後の上肢運動障害に関する評価と予後予測についてDX化でより簡便に出来る可能性がある.上肢運動障害に対する練習装置ReoGo-Jに関する標準的なプログラム作成について示した.