【記事】
描画を通して子どもから大人まで数多くの人たちと向き合い続けてきた著者が,自ら考案した新しい描画療法の実践「描画連想法」。この新しい描画療法の特徴は,クライエントの描画や語りの中に現れる無意識の拍動に合わせて,紙の交換という形で解釈としての区切りを入れる点にあります。本書は,この描画療法について,実際のクライエントの描画を含め,多くの事例を交えながら理論から実践まで,余すことなく語り尽くした著者渾身の一冊です。あわせて,ウィニコットのスクィグル技法や,中井久夫の風景構成法についての論考も収録。多様な現場で,様々な人たちと関わる臨床家の方々にとって,必携の書となりました。