オープンダイアローグとコラボレーション──家族療法・ナラティヴとその周辺
【目次】
1 オープンダイアローグは単なる対話焦点型のセラピーか? 浅井伸彦
2 家族療法からオープンダイアローグへ 浅井伸彦
3 システム論からオープンダイアローグへ 浅井伸彦
4 未来語りのダイアローグとオープンダイアローグ 白木孝二
5 社会構成主義から考えるオープンダイアローグ 八巻 秀
6 ナラティヴ・アプローチとオープンダイアローグ 浅井伸彦
7 コラボレイティヴ・アプローチとオープンダイアローグ 浅井伸彦
8 リフレクティング・プロセスからオープンダイアローグへ 八巻 秀
9 アドラー心理学とオープンダイアローグ 八巻 秀
10 人間性心理学とオープンダイアローグ──PCAとフォーカシング,ベーシック・エンカウンターグループ 浅井伸彦
11 パワー・脅威・意味のフレームワーク 白木孝二
12 トラウマ・ケア,ポリヴェーガル理論とオープンダイアローグ 浅井伸彦
13 オープンダイアローグの持つインパクトと,さまざまな疑問 浅井伸彦
14 寄稿 イタリアの精神保健サービスにおけるオープンダイアローグと対話的アプローチの継続的実施 ピーナ・リデンテPina Ridente
15 寄稿 オープンダイアローグにおける「ともにいること」 キャシー・ソアリーCathy Thorley
【記事】
この本は,オープンダイアローグと,その周辺の臨床心理論や支援理論,哲学などを解説をし,オープンダイアローグ実践のための基本をまとめたものです。
・家族療法から始まる流れや社会構成主義という考え方が及ぼした影響
・社会構成主義を取り入れつつ生まれたポストモダンなアプローチとの異同
・アドラー心理学,人間性心理学,PTMFなど別のアプローチとの異同
・昨今注目されているポリヴェーガル理論やトラウマ・ケアとの異同や親和性
などを詳述をしています。オープンダイアローグを多方面から見てみることで,新しいアイデアが見えてくるかもしれません。オープンダイアローグをしてみたい,エッセンスを日常臨床に取り込みたい,そんな方たちに必読の本となりました。