【記事】
○本企画は、一般社団法人日本感染管理ベストプラクティス研究会が20年前から取り組んできた感染管理ベストプラクティスの手法で開発した手順を集約したものである。
〇感染管理ベストプラクティスの手法で開発した手順とは、①「イラスト」で誰が見てもイメージがつきやすく瞬時にそのケアの全体像が理解できる。②「チェックリスト」で感染管理のポイントとその理由が記載されているため内部監査や教育ツールに使用できる。③「危害リスト」では、潜在的危害、重要度の判断根拠、感染管理の重要度、危害の発生要因、防止措置を検討する分析シートであり、この3つのツールを活用する。
〇研究会はこれまでの活動を「感染管理ベストプラクティス~実践現場の最善策をめざして~」と題して、事例集第1版、第2版、第3版の発刊し、さらに「介護現場ベスプラ事例集」、2011年の東日本大震災を受け「災害時のベスプラ事例集」等を発刊し、手指衛生にポイントをおいた感染対策の手順を提供してきた。また、全国各地で活躍する感染予防対策に携わる看護師や医師などの多職種にセミナーなどを企画開催し、普及活動を行ってきた。このたびその内容を厳選して、書籍として発刊したいと希望されている。
〇内容はガイドラインやマニュアルにはない実践現場の手順・方法論で構成されたものである。
〇一般社団法人日本感染管理ベストプラクティス研究会は、「医療施設・介護施設・在宅等における医療関連感染を最小限にし、経済的負担を最小限にするための実践的な改善プログラムの開発研究と教育普及を図ることを目的とし、その成果を医療・介護従事者等に還元し、現場の改善を支援し、ひいては国民の健康と安全に寄与すること」を理念として設立されている。
〇本企画は感染制御の関心が高まっている今、必要とされている現場のバイブルとなるものである。