【目次】
特別企画ファーレアッシエーメ~一緒に考え、行動しよう
~「再発見される言葉たち」日伊大会 第1回 レポート
イタリアからピア・家族・支援者ら5名を招き、日本各地の仲間とともに、未来に向けた精神保健シンポジウムを開催。3日間の大会をダイジェストでご紹介。
連載 わたしの困りごと、あなたの困りごと
明日に希望を灯す動画作成委員会 清水博史
連載 病は〈楽しい〉? 鈴木優作
北杜夫・斎藤由香『パパは楽しい躁うつ病』鈴木優作
連載 世界の精神医療・保健福祉を学ぶ
信頼と希望ー尊厳を守るイタリア地域精神医療の現場
イタリア地域精神医療・保健福祉の展開、関わる人々の声を現地取材し、紹介。
連載 医療福祉を愛する人たち
鹿児島県薩摩川内市で福祉事業所を運営する、小園洋和さんをご紹介。
座談会 あの頃は分からなかったけど、今だから分かること
連載 探求ー統合失調症とはどんな病気か?
中井久夫を患者の視点から読み解く 他者への配慮
連載 漢字の語源から精神文化を探る「塩」について山本史也
連載 就労継続支援事業所 B 型「コネクト」(鹿児島市)
連載 体と心に優しいレシピ スパイシーな台湾屋台料理!「ルーロー飯」 土井和子
投稿作品
ショットの世界 竜人
全国から集まった239作品から厳選し掲載
【記事】
特集は、令和6年4月5、6、7日の3日間にわたり開催された、弊社主催のシンポジウム「再発見される言葉たち 日伊大会第1回」の大会概要をご紹介。今回の大会は、2017年、弊社代表の森越まや・川畑善博がイタリア・トレントの地域精神医療の現場を取材し、交流を続けてきたことから生まれた。イタリアは、1978年に精神疾患の治療の場を病院から地域へ転換することを法で定め、以来、地域の中で治療が行われている精神医療の先進国。今回は、その支援の要である「再発見される言葉たち」運動の創始者、精神科医レンツォ・デ・ステファニ、その他当事者・家族ら5名が来鹿、また日本各地からユニークな活動を行う精神科医や仲間たちも集まり、日本の精神医療の未来を語る会となった。イタリアチームの講演、イタリアと日本チームのピアの対談、そして何より参加者の熱気で醸成された自由で温かな場から、希望を感じる言葉たちが再発見された。本号は概要のみ紹介するが、ぜひその雰囲気を味わってほしい。次号より各コンテンツを一つずつ丁寧に紹介するので、お楽しみに。
特別連載シリーズ3回「高次脳機能障害を理解する」の第2回では、「明日に希望を灯す動画作成委員会」の真水博史氏が、高次脳機能障害の当事者の困りごと、対する人の困りごとについて語る。脳の情報処理の仕組みを元に、注意・記憶・遂行機能障がいが起こる過程や事例を解説。
「文学と精神」では、北杜夫・齋藤由香『パパは楽しい躁うつ病』を読み解く。病がユーモラスに描かれる作品が、精神疾患の概念を覆してくれるかもしれない。
座談会は「あの頃は分からなかったけど、今だからわかること」。考える患者たちが、年を重ねることで見えてきた病との関わり方、親への思いなどをしみじみと語る。
心と体に優しいレシピは、台湾の人気家庭料理「ルーロー飯」。簡単に作れて、味も量もお腹を満たしてくれること間違いなし。食欲の落ちる時期にぜひトライ!
他、投稿作品「死ぬより怖い拒食」「命短し」「“デキる自分”へのコンプレックス」など、全国から集まった239作品を厳選し、ご紹介。常連さんから新規の方まで読み応えのある作品が盛りだくさん!