【記事】
脳波の学習で挫折した「脳波難民」といわれる人は多い。脳波は主にてんかんの検査として知られているが、実は、日々の臨床で脳波を活用できる場面はいくらでもあり、意識障害や脳機能低下など、てんかん以外の症例にも脳波を活用することはたいへん重要である。脳波を使いこなすには実務的な壁があるが、本書では、そうした壁を乗り越え、身近な症例で脳波を活用する方法を紹介。通常の医師が日常臨床で脳波を活用する部分に焦点を当てた、とてもわかりやすい内容となっている。教科書的な内容ではなく、軽い読み物のような形式で短時間で読み通すことができる。初期研修医や専攻医はもちろん、幅広い診療科の方々にとって脳波のはじめの一冊として最適の書。