【目次】
序章 SPIRiTSをはじめましょう―SPIRiTS実施のためのガイダンス
第1回 プログラムを始めるにあたって
第2回 こころとからだの成長と性の健康
第3回 関係性のいろいろ―社会的関係の理解
第4回 知っておきたい性のルール
第5回 違法な性行動
第6回 相手の気持ちと性行為
第7回 いやなことをされた時どう感じる?―被害者への共感
第8回 考え方のクセととらえ方(認知)の歪み―「否認と最小化」
第9回 性犯罪と関連した考え方のクセととらえ方(認知)の歪み
第10回 行動のABC
第11回 思考・感情・行動モデル(1)
第12回 思考・感情・行動モデル(2)
第13回 思考・感情・行動モデル(3)
第14回 対処方略 マインドフルネス
第15回 リラプスプリベンション(1)(4段階モデルと理論)
第16回 リラプスプリベンション(2)(再犯防止計画)
第17回 リラプスプリベンション(3)(生活とスケジュール)
第18回 グッドライブズモデル
第19回 プログラムのまとめ(1)
第20回 プログラムのまとめ(2)
【記事】
性犯罪は、年齢や学歴、地位に関わらず誰にでも発生しうる犯罪のひとつである。近年も増加傾向にあるが、これまで日本の風土にあわせたオリジナル治療プログラムは開発されておらず、福祉サービス内で非専門家でも実施可能なプログラムはなかった。SPIRiTSは地域のニーズから生まれた、障害のある加害者にも対応可能な多職種向けの治療プログラムである。全20回のグループワークを通じて段階的に、性に関する正しい知識や社会ルール、加害行動に対する認知の変容、被害者の気持ちなどを学び、再犯防止と社会への再統合を目指したパーソナル・リカバリーを支援する。本ワークブックはイラスト満載で視覚支援の観点からもわかりやすさを追求した構成となっており、専門家でなくても実施可能である。