【目次】
なぜ今,多元主義なのか?
臨床心理学における多元主義とは?―特集にあたって 黒木俊秀
多元主義が臨床の「知」にもたらすもの 村井俊哉
[ダイアローグ×ダイアローグ]臨床における多元主義とは何か?―いかに学び,いかに育てるか 村瀬嘉代子・森岡正芳・黒木俊秀
多元主義の諸相
PTMFとメンタルヘルスケアの社会化 石原孝二
価値における多元主義 榊原英輔
発達支援における多元主義―自閉症の多様な理解を踏まえて 白木孝二
心理臨床の倫理における多元主義―倫理的転回の立場から 富樫公一
森田療法を支える多元主義的感情観 田所重紀
統合的心理臨床の多元主義
ケースフォーミュレーションの多元的な実践―支援対象者/クライエントへの敬意としての多元主義 三田村仰
統合的心理療法をめぐって―多元主義VS折衷主義 福島哲夫
精神分析的心理療法の多元主義的展開 上田勝久
オープンダイアローグの多元的支援 下平美智代
当事者からみる多元主義 外山 愛
コラム
[インタビュー]学派的多元主義と現場的多元主義 東畑開人
学派を超えた実践のスタイル―多元主義と統合 杉原保史
多文化カウンセリングと文化的多様性 岩壁 茂
投稿
原著論文|被虐待事例へのホロニカル・アプローチの特徴―複線径路等至性モデリングによる検討 千賀則史
理論・研究法論文|二枚ぬり絵法からみた慢性統合失調症者とアルツハイマー型認知症者の構成障害―時計描画テストとの関連 五十嵐愛・畦地良平・内田竜人・津川律子・横田正夫
臨床心理学・最新研究レポート シーズン3
第46回「子どもの不安への親の巻き込まれ―巻き込まれの背景による適切な介入への示唆」 藤里紘子
主題と変奏―臨床便り
第66回「セクシュアリティと性行動の心理臨床」 中原由望子
書評
富樫公一 著『社会の中の治療者―対人援助の専門性は誰のためにあるのか』(評者:小川 基)
小森康永ほか 著『ナラティブと情動―身体に根差した会話をもとめて(評者:森 茂起)
中井久夫 著/高 宜良 編『中井久夫 拾遺―対人援助の専門性は誰のためにあるのか』(評者:神田橋宏治)
きむらひとみ 著『ステップファミリーの子どもとしての私の物語―親の離婚・再婚でできた「ギクシャク家族」が「ふんわり家族」になるまで』(評者:福丸由佳)
青木省三 著『精神科医という仕事―日常臨床の精神療法』(評者:花房昌美)
ステファン・G・ホフマンほか 著『プロセス・ベースド・セラピーをまなぶ―「心の変化のプロセス」をターゲットとした統合的ビジョン』(評者:谷 晋二)