イル・コミュニケーション 余命5年のラッパーが病気を哲学する
【目次】
第1章 こまかすな!
第2章 病院への不信感
第3章 躍進と急停止
第4章 脳梗塞
第5章 片目のダースの叔父貴
第6章 病院という人間交差点
第7章 ド派手は病人
第8章 5years 死神は人生の友達
第9章 HIPHOPの逆転の哲学ーすべては流れ、言葉は箱
第10章 ビートたけしの挑戦状
第11章 ラッパーの葬式
第12章 集中治療室
第13章 満期5年ー5年後の自分に会いに行く
第14章 ILL-COMMUNICATIONー病気を哲学する
【記事】
余命5年のラッパーがHIPHOPと古今東西の思想をつなぎ、
「病気とは、生きるとは何か?」を問う
若くして脳梗塞と糖尿病、腎不全を発症し、片目の視力も失い、医師から余命5年の宣告を受けたラッパーの著者。本書は激動の人生を送る著者がライフストーリーを語るとともに、自身の生きる原動力となったHIPHOPと古今東西の思想を紹介する。
さらに、「自分自身について、人生について、社会について、世界について、僕は病気をしていなかったらこんなに考えることはなかっただろう」と語る著者が独自の病気との付き合い方(イル・コミュニケーション)と乱世の生き抜き方を提示する。著者の語りが読者の固定観念を壊し、社会と概念の外部へと誘う。