【記事】
腫瘍病理鑑別診断シリーズ「腎癌」,待望の第2版.2021年には腎癌取扱い規約第5版,2022年にはWHO分類第5版が刊行され,当該領域を取り巻く環境は大きく変わったばかりか組織型分類は複雑さを増し,日々の病理診断に難渋することも多くなった.また分子標的治療薬などが承認され,治療選択における形態的評価の役割も増している.そうした状況を踏まえ,今改訂では,最新知見を盛り込み,精選した病理写真とともに,定義や病理診断の要点,鑑別ポイントを解説した.臨床と病理の連携を目的に,画像診断や最新の治療についても解説している.