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生理学をめぐる旅 ―研究を紡いだ若者たち―

鈴木郁子・著

出版社

中外医学社

発行日

2023/11/01

判型

A5

ページ数

283

ISBN

978-4-498-00104-6

カテゴリ
本体価格 4,500円
(税込価格 4,950円)

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【目次】
第1章 ● サーカディアンリズム 不思議をさかのぼる
 1.地球と昼夜のリズム
 2.花時計とミモザの研究
 3.ネズミとムクドリ,人のリズム
 4.アショフの時間隔離実験
 5.リズムの所以を遺伝子に求めて
 6.ショウジョウバエに至る道
 7.メンデルとエンドウ豆
 8.ボヴェリと馬の回虫 受け継がれる染色体
 9.サットンとバッタ 染色体と遺伝子
10.モーガンとショウジョウバエ
11.ハエ部屋
12.時計遺伝子の発見

第2章 ● 近代神経生理学の夜明け イギリス・フォスターの研究室より
 1.カタツムリの鼓動 鼓動の源
 2.犬とカエルの筋血流
 3.カエルと亀の心臓 自動能
 4.刺激伝導系の発見
 5.カエルとワニの心臓 心臓の神経支配
 6.不随意神経系
 7.情報を運ぶしくみ
 8.まず脊髄から攻めよ
 9.体性—体性(運動)反射の反射電位
10.シナプスのしくみ

第3章 ● 体性―自律神経反射を訪ねて 研究のはじまり
 1.内臓を調節するしくみ
 2.心を映す皮膚
 3.汗の話
 4.汗と指先の血流 交感神経活動
 5.2種類の波 脊髄性反射と脳を介する反射
 6.体性—交感神経反射電位とは
 7.シェーファーの論文と矛盾
 8.ハイデルベルク大学と頸部交感神経幹の実験
 9.友との出会い
10.豪傑ヒルトン

第4章 ● 近代神経生理学の夜明け 感覚器と神経の電気活動
 1.シュミットの研究 船旅からシナプス前抑制,痛みへ
 2.五感
 3.皮膚の感覚と受容器
 4.神経線維の束
 5.全か無かの法則
 6.ラジオの真空管
 7.ギャッサーの増幅器
 8.感覚を伝えるしくみ
 9.神経線維の分類

第5章 ● 体性―自律神経反射を訪ねて アメリカ編
 1.キャノンとホメオスタシス,消化と心
 2.火事場のバカ力
 3.見かけの怒り
 4.キャノンの弟子,日本へ
 5.2つの反射電位
 6.ソルトレークシティーとパール
 7.頸動脈小体と洞神経
 8.single—unit recordingsに挑む
 9.故郷は遠きにありて
10.パールと侵害受容器
11.皮膚の神経,筋の神経

第6章 ● 体性―自律神経反射を訪ねて ドイツ編
 1.居候と論文 その1
 2.1本の自律神経線維の電気活動 その1
 3.居候と論文 その2
 4.分節性反射と全身性反射
 5.延髄性反射と上延髄性反射
 6.無髄の神経線維刺激による体性—交感神経反射
 7.1本の自律神経線維の電気活動 その2
 8.日本へ

第7章 ● 体性—自律神経反射を訪ねて 東洋医学のミステリー
 1.小さな研究室
 2.流行おくれの研究へ
 3.皮膚から胃への反射
 4.皮膚から膀胱への反射
 5.皮膚から心臓への反射 その1
 6.自律神経研究者たちの国際シンポジウム
 7.高血圧ラット
 8.皮膚から心臓への反射 その2
 9.国際自律神経雑誌の創刊
10.カイロプラクティック
11.鍼灸との関わり
12.鍼と体性—自律神経反射
13.東西医学の融合

第8章 ● 体性—自律神経反射を訪ねて その後
【記事】
時代を紡ぎ,研究を繋いだ若者たち
生理学のテキストに登場する数多くの用語や法則は,ひとつひとつがそれぞれ研究を繋いできた当時の若者たちの手によって達成された成果である.また過去の研究者たちから学べるのはそれらの成果だけではなく,彼ら自身の研究者としての生き方から得られるものも少なくないだろう.本書では体性 -自律神経反射の研究経緯を中心に,研究を紡いだ古今の若者たちを鮮やかに活写する.

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