厄介で関わりたくないアルコール依存症患者とどうかかわるか
【目次】
I 厄介で関わりたくない依存症患者を理解する
II 厄介で関わりたくない依存症患者に介入する
III 厄介で関わりたくない依存症患者の対応のコツ
IV 臨床場面でどのように患者と関わるか?
V どうして依存症は自助グループで回復するのか?
VI 患者をどのように回復に導くか
VII 人間不信から人間信頼へ
【記事】
依存症は「回復する病気である」ことが分かると,かかわりかたも見えてくる.
アルコール依存症というだけで,「厄介でかかわりたくない患者」とされる.著者自身もかつてはそう思っていた.患者と会うことさえ嫌になったこともあった.しかし今は,外来に来てくれる患者を心から歓迎できるようになった.著者は言う.「依存症は,人とのかかわりにおいて回復する病気である」と.本書では,治療者や支援者側の誤解と偏見を詳らかにし,アルコール依存症患者とのかかわりかたを丁寧かつ包括的に解説した.