【記事】
古典的な自閉症像,アスペルガー症候群,自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)……,自閉症は概念や診断基準がめまぐるしく揺れ動いている。自閉症の研究はどのように歩みを進め,何を解明しようとしてきたのか。
本書は,自閉症の認知心理学領域の第一線で活躍してきたハッペによる『自閉症の心の世界─認知心理学からのアプローチ』の改訂版。行動レベル,認知レベル,生物学的レベルでの研究を幅広く概観し,さらに認知レベルでの自閉症研究を詳述する。
自閉症の過去,現在,未来とは──。
自閉症当事者および権利擁護提唱者の声も本書の見どころ。自閉症を学ぶ人におすすめの一冊である。