【記事】
地域包括ケアの時代における認知症の包括的医療・リハ・ケアのための必携テキスト。
認知症は病気として治療するという医学的な考え方にとどまらず、今や、認知症になっても一人の人間として尊重される人間中心の考え方が広まっており、地域共生社会をめざす方向に社会が変化してきています。
この流れを受けて、このたびの第4版では、認知症になってもその人が主体性をもって幸せ(well-being)に生きていくことのできる医療・支援をめざした改訂となっています。前向きに楽しく暮らすための脳活性化リハの詳しい解説に加えて、認知症をポジティブに捉えて、認知症になっても安心して過ごせる居場所があり、能力を発揮していろいろなことができるように支援するポジティブケアの観点を盛り込みました。
多職種協働で認知症に関わる時代となっているなか、医療職もリハ職も介護職も、認知症の病態から、症状、生活障害、本人のニーズ/サイン、評価、診断、治療薬、食生活、地域資源までを幅広く理解し、職域を超えて連携することが求められています。認知症に関わるすべての医療・リハ・ケアスタッフの方々に読んでいただきたい一冊です。