【記事】
◆医学の歴史の基礎となる古代ギリシアから解説
現代の医学・医療は、一朝一夕にしてできあがったものではありません。
古代ギリシアのヒポクラテスや古代ローマのガレノスからはじまる長い歴史の中で、人体と病気についての発見が積み重ねられ、病気を診断する技術や治療する医薬がつぎつぎと開発されてきました。
19世紀以後に人体と病気を科学的に探求する近代医学が誕生して、医学・医療は着実に進歩するようになり、最近の30年ほどは進歩が加速して高度に発展し、精密な診断・治療ができるようになりました。
◆不断の努力+ひらめきが発見につながる
医学・医療の進歩は、研究者や技術者たちの努力が実ったものですが、そこにはさらに「ひらめき」の力も大きな役割を果たしてきました。
「ひらめき」というのは、それまで何かよくわからなかったものごとが、しくみや理由に気がついて驚くほどによくわかってしまう瞬間です。
急にひらめいて謎が解けるような発見は、誰もがどこかで経験していることでしょう。
本書では、医学の歴史を4つのテーマに分けて、さまざまな発見や開発を支えてきた「ひらめき」の数々を眺めていきます。