プライマリ・ケア看護学 小児期から成人期への移行支援
日本プライマリ・ケア連合学会・日本家族看護学会・思春期看護研究会・編
【目次】
I 移行支援におけるプライマリ・ケアの役割
II 移行支援の対象の理解と看護
III 小児期発症慢性疾患患者と家族の特徴
IV プライマリ・ケアにおける移行期支援が必要な疾患とその影響と看護の展開
V これからの移行期支援の課題
【記事】
移行期支援を実践する! プライマリ・ケア看護師必携のテキスト
近年の医療の進展に伴い,小児期発症の慢性疾患患者の入院期間は短縮傾向にあり,多くの子どもたちが外来通院を継続しながら地域社会で生活するようになった.
この世代の若者は,進学・就職などのキャリア発達や,性・セクシュアリティ・親密な人間関係のあり様,メンタルヘルスがセルフケアと深く関連しており,疾病管理を主体とした従来の外来医療との齟齬が生じている.成人後のノンアドヒアランスや医療機関からの脱落,メンタルヘルスの問題など,この世代のニーズに合わせたトータルケアの重要性が増している.
本書は,プライマリ・ケアに携わる看護師を対象とし,小児期発症の慢性疾患に関する理解を深め,看護の質向上に寄与するテキストとして作成するものである.