【記事】
創造療法士としての作業療法士
本書は、精神科作業療法を学ぶ人たちが、養成校レベルの教科書の次に続き、治療理論と実践方法をよりいっそう専門的に学ぶために書かれました。
北九州を中心に発祥し、精神科病院での50年を超える作業療法の実践経験を通して、精神科作業療法の治療理論を洗練させると同時にその効果の検証にも取り組んだ本格的な学術書の誕生です。
収録された効果検証のプロセスには事例の詳細な記録と評価・検査データが網羅されているので、精神科作業療法学としての研究レベルでの議論にも有益な成果を提供しています。また、作業療法の実践技法としては、近年、作業療法領域で定着してきた「人間作業モデル(MOHO)」および「カナダモデル」を紹介しています。
4年制大学および大学院教育におけるテキストとして最適であるとともに、臨床現場で精神科作業療法士とともに働く精神科医師、看護師にも興味を持って読んでもらえる実践的な内容です。