【記事】
日常診療で見落としがちな、患者さんの腎機能の低下を意識せずに行った処方や処置により、腎機能を悪化させてしまったり、急性腎障害(AKI)を発症させてしまうようなケースがあり、専門医にそうした患者がコンサルトされてくる事例がよくみられます。
併せて、高齢者では、潜在的な慢性腎臓病(CKD)がほとんどのため薬剤性障害など起こさないよう注意が必要とされますが、筋肉量が低下しておりeGFR(推定糸球体濾過量)などの検査値に現れる実際の数値も異なり見落とされがちです。
こうした腎機能低下・CKD患者の保存的治療の観点から悪化因子を排除し、腎不全に陥ることを水際で防ぐことができるのは、かかりつけ医・非専門医の役割であると考え、本書では「腎臓の正しい診かた・考え方・専門医に紹介する際のタイミング」など、症例ベースによる解説で適切にナビゲートしています。