【記事】
本書は,言語聴覚士の業務で求められる多岐にわたる知識・技術を1冊で網羅し,学生の臨床実習から,すでに現場に出ている言語聴覚士にも役立つ実践書として企画された.今回の改訂では,簡潔かつ具体的な記述や図表の効果的な使用については初版を踏襲しつつ,近年の臨床に沿った内容へのアップデートを行った.さらに,読者に対する利便性を高めるために目次構成の統一・体系化も図り,障害別や発達段階ごとの支援・評価法や臨床現場での実践例なども多数記述されている.また,巻末には検査リストをはじめ,言語聴覚の発達段階の概略や言語聴覚士に関わる社会保障制度も掲載し,臨床場面で手早く必要な内容を参照しやすくなっている.