【記事】
世界は常に変化し続ける。ロボット、AI、ヴァーチャルリアリティ──かつてSFの存在だった対象(オブジェ)=モノたちは、今や私たちの生活の一部である。
人間が受け入れやすいよう工夫を凝らされた外見を持ち、人工的共感性(エンパシー)をも搭載されたロボットやAI。こうした最先端のモノたちは人間にとって、仲間に求める共感、道具に求める機能、そしてイメージ通りの存在であれ、と願う普遍的な欲望を満たすパートナー的存在となりつつある。私たちはそれらを正しく“道具(ツール)”として使うことができるだろうか?本書は、フランスの著名な精神科医が、人間の心理・行動・文化を見つめ直し、対象(オブジェ)=モノに対する認識を冷静に把握できるよう導く。私たちが現代社会を生き、高齢者をケアして子どもたちを育てるうえで必須のリスクヘッジ指南書。