【記事】
「メタ認知トレーニング」(MCT)は、認知バイアス(認知的偏り)を明らかにし、それを介入対象とする精神療法・心理教育のプログラムである。症状の背後にある認知バイアスの知識を持ち(メタ認知的知識)、セッションでそれに気づき(メタ認知的体験)、ホームワークでそれをコントロールすることで症状を改善させる。
本書では、「基礎編」でMCTと認知行動療法の基礎、統合失調症やうつ病、その他の各疾患への導入について、「実践編」で様々な職種のトレーナーが日常臨床における実践法を解説する。入院・外来・デイケアなど、様々な医療場面における工夫例も満載。
当事者に寄り添う支援が可能となる「MCT」を一から学ぶ入門書。