剖検マクロ・ミクロ病理アトラス 天理よろづ相談所病院CPCより
【目次】
Case01 関節リウマチの経過中に呼吸不全が進行した60歳代男性例
Case02 腹痛を主訴に来院した30歳代男性例
Case03 不明熱にて発症し入院後に腹腔内出血をきたした70歳代男性例
Case04 基礎疾患にC型肝炎がありショックにて来院した70歳代男性例
Case05 連合弁膜症による心不全の加療中に発熱をきたした60歳代男性例
Case06 頭頸部癌に対する放射線・化学療法後に腹水・肝障害が出現した40歳代男性例
Case07 関節リウマチの経過中に吐血をきたした70歳代男性例
Case08 不明熱の精査中に急変した60歳代女性例
Case09 甲状腺癌術後35年目に発熱、白血球増多をきたした80歳代男性例
Case10 発熱、腰痛を主訴に来院した30歳代女性例
他50
【記事】
剖検は近年減少の一途にあるが、肉眼と組織を対比できる剖検症例の所見の貴重さはますます増している。関西で最も多くの剖検症例を誇る天理よろづ相談所病院にてCPCを開催した症例から、多くの領域の疾患・病態を網羅しつつ、意外な結論に至った症例など診断過程が興味深い症例を50例厳選した。内科医や放射線科医などの臨床医に向けて、病理医が病気を肉眼・組織でどのように見て、どのような所見を根拠に診断に至るのか、その軸を示す。病理医のみならず、病理診断に関わる臨床医・臨床検査技師も必読。