【記事】
解剖体の固定のためにW.Thielが開発したThiel法は、固定後のご遺体の組織硬化が抑えられ、柔らかさと可動性をある程度残したまま固定することが可能である。そのため、従来の固定法では得られなかった関節などの動きを実際に確かめながら解剖できる画期的な方法となっている。実際の関節の動きに合わせて、筋肉の動きを観察することで、複雑な運動器の理解を深めることができる。
本書は、この「Thiel法」を用い、撮影した618点におよぶ画像、81本の動画をもとにした解剖学テキストである。第二弾となる本書は、骨盤帯、大腿上部/大腿下部、下腿上部(膝部)/下腿下部、足部など、下肢に特化した内容となっている。