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生殖技術と親になること 不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤

柘植あづみ・著

出版社

みすず書房

発行日

2022/02/10

判型

A5

ページ数

352

ISBN

978-4-622-09000-7

カテゴリ
本体価格 3,600円
(税込価格 3,960円)

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【目次】
はじめに
序章 生殖技術の進歩は社会に何をもたらしたか
第1章 生殖補助技術をめぐる政治――法制化は誰のためなのか
コラム 卵子提供を受けた夫婦
第2章 精子提供・卵子提供による生殖補助技術――「新しい家族」の課題
第3章 精子・卵子・胚バンクについて――延長する身体
第4章 卵子提供で子どもをもつ理由――ささやかな欲望と選択
コラム 人工授精技術と親子
第5章 新型出生前検査(NIPT)と女性の選択・責任――「いのちの選別」か
第6章 新型出生前検査が可視化する日本社会の課題――中絶をめぐって
第7章 出生前検査の市場化――その歴史と問題
コラム 不妊に悩む人に
第8章 子宮移植の臨床研究開始を前に――技術と倫理のはざまで
終章 生殖技術を使って親になることを推奨する社会について
【記事】
生殖技術をめぐる状況は大きく変化している。子どもをもつための生殖補助技術だけでなく、胎児の病気や状態を検査する出生前検査の広がりによって、親になる人が抱える葛藤も大きくなっている。
新たな生殖技術の登場は、今までになかった悩みをうみだした。子どもが生まれる希望や、安心のための技術が、難しい選択を迫り、その責任は親になろうとする人にゆだねられる。選択することとしないことの背景には様々な事情や理由があるが、社会はそれを受け止めているだろうか。
日本では少子化対策という位置づけで、生殖補助医療の保険適用が実施される予定である。だが、第三者の精子提供や卵子提供によって生まれた子どもの「出自を知る権利」、精子・卵子・胚バンクの運営や情報管理、代理出産の法的位置づけなどはいまだ定まっていない。
ますます進展する生殖技術と、技術を望む人の気持ち、その背景にある価値観、医療、法律、政治、そして社会とのかかわりとは。生殖補助医療と出生前検査をめぐるさまざまな葛藤を照らし出し、全体像を描く。

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