【記事】
誰もが経験する老いと死。人生の終焉へと向かう中に,人は何を見出せるのか。極めて実際的な問題でありつつも,学術的な研究に触れる機会は少ないだろう。本書では,老年学と死生学の分野を牽引してきた編者と,第一線の研究者である著者たちが,心理学的視座からの研究成果を提示していく。団塊の世代が70代になり超高齢化社会に突入している日本において,未来に活かせる知見を提供する書といえるだろう。
[ここがポイント]
◎ 「老年学」と「死生学」を同時に視野に入れた、他に類のない研究書。
◎ 誰もが迎える「老い」と「死」について様々な観点から考察している。