【目次】
PART 1
1 不明熱を知る医者は,不明熱に出会わない
2 不明熱を知らない者が不明熱を語ろうとすれば,虚構になる
3 不明熱が自然科学だとすれば,不明熱は誰もが確認できる事柄だけから成る
4 不明熱は,命題たりえない
5 臨床の「熱遊戯」としてなら,不明熱は存在できる
6 集団の信念として了解するなら,不明熱は臨床医と患者の間で語られてよい
7 不明熱は,実体はないが認識はできる.そしてそれは定義によらない
8 熱源は何だろうという問いを脳内で発した時点で,もう解決は難しいかもしれない
9 不明熱という問題の解決を,問題の消滅によって気づくということがある
10 熱の原因がわからないからといって,すぐに「語ることができないことについては,
沈黙するしかない」を選ぶべきではないが,熱の唯一の原因を探してもならない
11 熱の原因がわからないのか.君は今それを診ているじゃないか.何も隠されていないのだ.
12 不明熱の症例報告では本当の不明熱は語られていない
PART 2
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