【記事】
書は、著者で人気放送作家のたむらようこさんが38歳のときに、子宮頸がんのステージIIIBだと知るところから始まります。
働くママであり社長でもあるたむらさん、 社員を、仕事を、どうする?息子はまだ1歳半。ランドセル姿は見られるの?同じステージの人の体験談を必死で探しますが、なかなか見つかりません。押し寄せる不安の中で心に決めました。
「もし、10年後に生きていられたら、自分の体験を必要とする誰かに共有しよう」。その本が、12年を経て形になりました。日本人の2人に1人が生涯でがんになります。
いま病中にある人にも読みやすいようにと著者の意図でコミックエッセイという形式をとったこの本は当事者はもちろん、ご家族や友人や同僚の方、さらにはがんと無縁の人生を送りたい人にも届けたい1冊です。