【記事】
薬は私たちに身近な存在であり,欠かすことのできないものです。紀元前400年ごろの古代ギリシャでも,ヒポクラテスという医師がヤナギという植物を痛み止めとして使ったという記録が残っています。ヤナギ(サリチル酸)はその後「アスピリン」という薬に形をかえ,現代に至るまで多くの人々に役立てられているのは驚きですね。
本書では,薬の歴史や薬が作用するしくみ,さらには漢方や奥深い創薬の世界まで,薬に関するさまざまな話題をわかりやすくまとめました。最終章末には,画期的な薬を発見・開発し,世界中の人々を救ったふたりの日本人についてのストーリーも掲載しています。
本書を通して素朴な疑問を解決し,薬の世界への興味をより深めていただければ幸いです。