【記事】
福祉社会学はいかなる知を生み出す可能性をもっているのか。
2010年代以降の福祉社会学は、(1)日本社会や東アジアの社会的文脈の意識化、(2)中期的な予測や提案の道筋を示そうとすること、(3)周縁的と考えられてきた政策領域との接合、(4)当事者や支援者の多様性や変化への注目、などの点で深化を遂げてきた。本書はそうした展開をふまえたうえで、「福祉国家」「社会政策」「ケア」をめぐる福祉社会学、その新たな領野を切り拓く15の《戦略拠点》を提供する。
[ここがポイント]
◎ 中堅研究者による、福祉社会学の新たな領野を切り拓く試み。
◎ 本書は福祉国家、社会政策、ケアの三部構成、15章から成る。