【記事】
近年,高齢・ハイリスク出産の増加や妊産婦・胎児死亡に関連した社会的要請から,胎盤病理診断の機会が増えている.本書は,正常構造や切り出しのポイント,臨床との関わりなど基本的知識を整理したうえで,各疾患の臨床・肉眼・組織所見と鑑別診断を豊富な写真・図表を用いて解説.胎盤病理に苦手意識を持つ人も手に取りやすい内容とした.また「知っていますか?」のコーナーでは稀だが知っておきたい症例を紹介.さらに巻頭には特に重要な肉眼像を集めて掲載し,巻末には診断の目安となる胎盤重量などの基準値データも収録.胎盤病理の理解を深め,日常診断に長く役立つ内容で,あなたの心強い味方となってくれる一冊.