【記事】
日本には100万人を超えるひきこもり当事者がいるといわれているが、精神科医ですら、ひきこもりの理解が不十分で、効果的な支援ができていないという。
この現状を憂い、ひきこもりを経験した当事者の育ちについて聴取を重ねた著者が、「親の不適切なしつけによる発達性トラウマから複雑性PTSDが生じ、一部の人がひきこもりに移行する」という仮説を展開する。
トラウマの基礎知識に始まり、親の養育と子どものパーソナリティの関係、親の不適切なしつけにみられる意外な側面、ひきこもりのなりやすさ、ひきこもりの人への関わり方や専門的治療を外傷性の視点から解説した21世紀の日本人論。
ひきこもり中の人、家族、支援者など、ひきこもりに関わるすべての人に。