【記事】
本書は,心理学の分野を中心に最新の研究や実践を紹介しながら,男性による養育の役割・意義・重要性(男性の養育性)について考察する。第Ⅰ部では「男性の養育性と発達・進化」,第Ⅱ部では「社会・文化の中の男性の養育性」,第Ⅲ部では「男性の養育性と臨床領域」をテーマとして,各章で10の多様な領域について論じている。心理・福祉・保育・社会の専門職・研究者・学生など,幅広い読者に役立つ一冊。
[ここがポイント]
◎ DV・子ども虐待、離婚、男性保育士、公共政策など、現在とくに重要なトピックをとりあげている。
◎ 男性の養育性の進化的基盤や、狩猟採集民族における父親の役割など、他にはあまりない観点からの研究を紹介している。