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医事法と患者・医療従事者の権利

内田博文・著

出版社

みすず書房

発行日

2021/06/21

判型

A5

ページ数

448

ISBN

978-4-622-09001-4

本体価格 5,200円
(税込価格 5,720円)

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【目次】
I 行政裁量に委ねられる日本の医療
第一章 医療と医事法
第二章 「公共財」の医療が崩壊する
第三章 医療従事者の資格・業務とブラック職場
第四章 インフォームド・コンセントと診療情報の提供
第五章 感染症と公衆衛生
II 翻弄される医療弱者
第六章 精神科医療
第七章 生殖医療と命の選別
第八章 脳死と臓器移植
第九章 子どもと高齢者の医療
III 患者と医療従事者の人権を守る医療へ
第十章 生と死の尊厳――行為規範としての法の役割
第十一章 拘禁施設における医療
第十二章 医学研究と戦略商品開発
第十三章 医療事故と薬害の再発防止
第十四章 疾病差別
第十五章 患者の権利を中核とする医療基本法
【記事】
コロナ禍とともに医療体制の脆弱さが明らかになっている。医療の枠組みを決めている「医事法」が国からのトップダウンでは、国民の命も健康も、医療従事者の暮らしも守れない。医療崩壊は一時的ではなく、構造的な原因をもつのである。
地方病院の閉鎖。病床の削減。保険制度のアメリカ化。存続の危惧される介護制度。繰り返される薬害・医療事故。
社会では病気への差別がなくならない。生殖医療・臓器移植・終末期医療等を規制するガイドラインには曖昧さが残る。医学部教育では倫理や人権がほとんど教えられていない。世界とのギャップは大きい。
そもそも日本には医療のめざすべき指針を定めた「医療基本法」がない。すべての人が良質、安全そして適切な医療を受けられるように「患者の権利」を中核にした医療基本法の制定が望まれる。そして医療従事者が患者の権利を擁護しつつ、科学性と公正を実現するには、自治が必要だ。
医療に内在するリスクや対立に対処する基準となる「共通の尺度」を定めるのは法の役割だろう。いびつな医事法制を見直さなくては、医療改革はありえない。
医療に無縁の人はいない。刑法学者が医療の現実を分析し、今後への処方箋を提示する。

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